旭丘高校(水野浩理事長・学校長)相撲部所属の青木康文さん(3年)が、1月から大相撲伊勢ヶ濱部屋に入門する。12月10日、伊勢ヶ濱親方(第63代横綱 元旭富士)が同校を訪れた。
青木さんは真鶴中学校出身。相撲を始めたきっかけは、小学生のときに参加した奉納相撲。「負けて泣いてしまったけれど面白さを感じた」と、旭丘高校相撲部の岸田光弘監督が指導する金太郎相撲連盟(現小田原相撲連盟)で練習を始めた。その際、相撲教室で伊勢ヶ濱親方と出会い、「親方の部屋に入って大相撲に行きたいと直訴した」と振り返る。
真鶴中の特設相撲部で関東大会に出場。高校は相撲を始めるきっかけをくれ、これまで指導してくれた岸田監督のいる旭丘高校へ進学した。意気軒昂に臨んだ練習初日に故障。相撲を続けられるか悩んだが、今でも交流のある幼稚園時代の恩師からの「完全燃焼するまでやるのがやっちゃんのため」との言葉に発奮。諦めずに稽古を重ね、3年生で関東選抜メンバーになった。そして今回、念願の伊勢ヶ濱部屋入りが決まった。
青木さんは「ここがスタートライン。番付を上げ、人に希望を与える力士になりたい」と意気込む。水野理事長は「修業できる幸せをかみしめて精進を重ねて」、岸田監督は「感謝の気持ちを忘れずに、親方の指導のもとで確かな力をつけてほしい」と激励した。
青木さんは1月6日の新弟子検査を受け、合格すれば初場所で前相撲に臨む予定。
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