小田原を中心に郷土の歴史を学び、先人の歩みを後世に伝える活動をする「小田原史談会」(松島俊樹会長)が1月15日、同会が製作した書籍『100年先まで伝えたい―関東大震災 小田原の記憶―』を市立小中学校で活用してもらおうと市教育委員会に届けた。
同会は1955年に発足。県西地区在住のメンバーで活動している。
今回寄贈した書籍は、関東大震災が発生した日に由来する「防災の日」に合わせて昨年9月に製作したもの。戦前に小田原で活躍した郷土史家、片岡永左衛門が遺した日記を同会が解読してまとめた『片岡日記 大正編』の一部や、市内にある関東大震災の石碑に記された内容の解説、2023年に神奈川県温泉地学研究所の研究員を招いて実施した講演「関東大震災に学ぶ科学と知恵」の内容などをまとめている。
「自分たちが住む場所で起きたこと、いつ起こってもおかしくない地震への備えとして、次世代に伝えることが必要」と松島会長。子ども用の書籍を作る案もあったが、大人がまず知り、子どもへと伝えることが大切と考えたという。
そこで市立小中学校にこの書籍を寄贈することにした。
届けたタイミングは偶然にも阪神・淡路大震災から30年にあたる時期になった。松島会長は「ぜひ学校の先生方に読んでいただき、毎年毎年子どもたちに言葉で伝えてもらえたら」と思いを語る。同委員会教育総務課は「関東大震災の小田原の記録を留めた貴重な資料。各校で活用していきたい」と話した。書籍は贈呈式を実施後、各校に配られる予定。
同会は今年7月、設立70周年を迎える。これまで冊子や会報発行のほか、講演会や史跡巡りなどを企画し、県西地域の魅力を伝えてきた。現在、『片岡日記 明治編』の発行に向けて準備を進めており、松島会長は「我々が知るだけでなく、伝えていくことが大切。今後も続けていきたい」と述べた。
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