11月13・14日の再生可能エネルギーの全国フォーラムを小田原に誘致した 小山田 大和さん 市内成田在住 36歳
地域の課題をビジネスに
〇…2011年3月11日。それ「以前」と「以後」で多くの人の価値観が変わったように、自らも「エネルギー」にこだわる生き方に舵を切り、生き方を見つめ直した。「自分に何ができるのか」
〇…震災後、自身の方向性を決定づけたのが、かつての上司でもある鈴廣の副社長・鈴木悌介氏。鈴木氏が代表を務める「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(エネ経会議)」の事務局長への就任。エネルギーを通して地域を、経済を、作る。「自分たちの地域で自分たちが動いてできること」。これまでの自分自身の活動にぴったり呼応した。ただ、安定した職を投げ打ち、家族を抱える身にとって先が見えない活動への転向には覚悟がいった。実は3度断ったのだという。当時を振り返り「(鈴木氏に)人生を変えられた」と笑顔で言い放つ。それでも「若い人達にはそんな人生を変えるような出会いをしてほしい」と目を細めた。
〇…海老名市出身。関東学院大への進学を機に小田原へ。当時は学校の教員になるのが夢だった。小田原キャンパスは地域との交流が少なく、断絶気味だった。そのため、学内の自治会長を務めるなど、地域づくりに積極的に携わるようになった。その中で酒匂川の治水史を学び、郷土の偉人・二宮尊徳をはじめ、当時の人々が酒匂川沿いの松並木に込めた『自分たちの経済は自分たちで守る』という覚悟を知る。「地域の課題は決して負債ではなく資産に変えられる」。そこに思い至った時、教員になる以上の喜びを感じている自分がいた。
〇…全国フォーラムを控え、若い人たちの参加を呼び掛ける。「もし地元に仕事があれば働きたいという人は多い。『地域の課題をビジネスにする』ということに夢や希望があり、『飯が食える』ということを示したい」と鼻息が荒い。新しい時代の扉を開く「あさが来た」。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>