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9月5日付けで第100代小田原警察署長に就任した 北川 常弘さん 市内城山在住 59歳

公開:2016年10月1日

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縁を尊び、まちを守る

 ○…22年前、当時小田原警察署がお堀端通りにあった時以来の小田原着任。「美しい桜並木が印象的でした。ここで警察官人生の集大成を迎えられたらと思っていたんです」。念願叶い、西の要で2度目の署長職に。退職までの残り1年に向け、スタートを切った。〇…着任のあいさつでは「おだわら」の4文字を頭に付けたあいうえお作文で訓示を述べた。「お」おきな声での挨拶や「わ(和)」を尊び、基本に忠実かつ効率的な業務遂行などを明快に盛り込んだ文章は、「電車の中で一生懸命考えたんですよ」と、目尻にギュッと皺をよせて笑う。

 〇…佐賀の城下町、小城(おぎ)の生まれ。6人兄妹の末っ子は、自然豊かで人付き合いの濃密な田舎町でのびのび育った。すぐ上の兄と義兄の職業に、ついでに「都会にも憧れて」神奈川県警へ。「人の役に立ちたい。世の中をよくしたい」と熱望し、警察官でありながら教育実習もこなし教員免許を取得した、異色の経歴を持つ。入職後は20回以上の異動を経験。どの赴任地でも「とにかく人に恵まれた」と来し方を振り返る。

 〇…現在は官舎で”一人暮らし”中。茅ヶ崎の住まいは妻が守っている。中・高の同級生、「なんとなく、で結婚したんです」と言うものの、背景にはなかなかドラマチックなエピソードが。彼女は奈良へ、自身は神奈川へ、それぞれの進路に向け上京する際、切符をなくした彼女にお金を貸したことで縁が生まれ、同窓会で再会し結婚に至る。3人の息子と2人の孫に話が至るとまた、目尻が緩んだ。

 〇…前任地の青葉区以来、帰宅後は絵手紙に夢中。きっかけは、人生の師匠とも仰ぐ人からの便りをもらった時の喜び。師匠に贈った、パズルのように4枚並べて完成するケーキの絵柄は、自称”感覚人間”ならでは、と言えようか。「人間生きて死ぬしかない。でも死んだら終わり」。結んだ縁を大切に、安心安全のまちづくりをめざし、舵を取る。

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