等々力陸上競技場などで1月7日から20日まで行われた第67回神奈川県中学校サッカー大会で、千代中学校が準優勝した。
予選となる県西大会を優勝した千代中イレブン。県大会初戦の湘洋中(藤沢市・湘南3位)をキャプテン吉田優希君のPKで1―0で破り、幸先よくスタートを切った。2回戦の日本大学中(横浜市・横浜A1位)は後半途中まで両チーム無得点だったが、一瞬の隙を突かれリードを許す。しかし、その後立て続けに4点を奪い、次戦に駒を進めた。準々決勝では川崎1位の長沢中に先制を許すも2点を奪い、逆転勝ち。「勝ち気な子どもたち。11人全員で攻撃して1つひとつのパスにもこだわった」と石井豪顧問が話すとおり、攻撃的な戦術が体現された。
合言葉は「等々力に行こう」
大会前に初戦の試合会場がJリーグでも使用される等々力陸上競技場だと知らされ、モチベーションが高まっていた選手たち。しかし会場変更で、準決勝まで勝ち進まないと等々力でプレーすることができなくなった。「勝つしかないな」石井顧問の言葉を受け、気持ちを切り替え「等々力に行こう」を合言葉に一丸となったイレブンに、その時がやってきた。
準決勝は昨夏、全国大会に出場した強豪・鵠沼中(藤沢市・湘南2位)が相手。「ピッチ、ロッカーの雰囲気にチーム全体が緊張感を持って挑めた」とチームの士気が高まり、迎えた一戦。前半から攻め込まれ、0―1で折り返すも後半、相手の足が止まった残り15分から猛攻を仕掛けると一気に3得点。試合を決めた。
決勝の希望が丘中(横浜市・横浜C1位)戦は前半0―0で折り返すが後半にPKとロングシュートを決められ、リードを許す。「最後まで諦めずに点を獲ろう」とチーム全員で攻め続け、終了間際に1点を返すも反撃は及ばなかった。
石井顧問は「いつもどおりに子どもたちの持っているものを最大限に発揮できることを意識した」と采配を振り返る。敗戦後には「夏は全国に出て、優勝しよう」と、すでにチームは前を向いている。
キャプテンの吉田君は「準優勝の悔しさは今後に活かせる。等々力のピッチに立ててうれしかった。今後は追われる立場になるが県2位ということは一度忘れ、また日々の練習に集中していく」と話した。
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