横浜DeNAベイスターズでプロ4年目のシーズンのスタートを切った倉本寿彦内野手(27)の活躍を見守る男がいる。日本新薬(株)小田原総合製剤工場に総務課長として勤務する田村秀生さん(48)だ。硬式野球部に投手、監督、コーチを含め21年間在籍。倉本選手は当時の教え子だ。
今年も倉本選手は「戻れる場所」古巣の日本新薬(京都府)で本格始動。阪神からFA移籍した大和内野手の加入もあり、今季は本来のショートではなくセカンドにも挑んでいる。そんなかつての教え子の姿に「私が監督の時も内外野を総入れ替えして練習させたことがあった」と当時を振り返る田村さん。派手さを求めず、堅実なプレースタイルに「チームに貢献したいという気持ちが現れている」と目を細める。
倉本選手も「熱い人。田村さんの人間性にひかれて日本新薬に進んだ。人としてどうあるべきかを学んだ」と今も社会人野球で過ごした2年間をプレーに活かす。「コツコツ頑張っているので心配しないでください」と田村さんにメッセージを送った横浜の背番号5。今年も勝利へ導く「全力」プレーを貫く。
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