(一社)かながわ西観光コンベンション・ビューローの代表理事を務める 古川 達高さん 南鴨宮在住 64歳
「楽しさ」が原動力
○…物流会社の経営者、NPO法人理事、商店会副会長、ほかにも肩書はいろいろ。経営するライブハウスではギターを奏でながらバンド仲間と歌う。エネルギッシュな活動は「楽しいか、楽しくないかが基準」。かながわ西観光コンベンション・ビューローは60以上の会員による大所帯。ここでもリーダーシップを発揮かと思いきや「自分の役割は人と人をつなげること」という。
○…新玉小学校では級長、西湘高校では生徒会長。「どこでも結局仕切ってる」と照れ笑い。短大で建築を学び地元工務店に就職したが、23歳でスーパーヤオマサに入社。2年目に久野店の店長を任されると、当時珍しかったバレンタインセールで輸入チョコレートを仕入れたり、青山の紀伊国屋をスタッフと視察したり。慣例にとらわれず、段取り良く効率的に。事業を成功させてきた資質を当時から発揮していた。
○…伴侶を見つけたのもこの頃。友人に誘われ、ヤオマサ本部の事務員だった道子さんとデート。2回目にいきなりプロポーズすると、さすがに一旦保留されたが数日後にOK。「後で聞いたら、この人なら何とかなるんじゃないかと思ったらしい」。授かった2男1女がまだ幼いころ、46歳で独立。先行きが見えない中でもどっしりと家庭を支えてくれた最愛の妻は今年2月、闘病の末に天国へと旅立った。葬儀では「これ以上ないといわれるくらい祭壇を花で飾った」。1周忌にも企画を練って天国の道子さんを驚かせるつもりだ。
○…始まったばかりのコンベンション・ビューローの取り組みに「必要だったら金は出す」と歯切れ良い。「自分がいることで、みんなができる事がもっと大きくなれば」。大きな可能性があるという県西エリアに新しい風を吹かせる。
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