小田原市長の加藤憲一氏(55)が11月3日に後援会の臨時総会を開き、任期満了に伴い2020年5月17日に予定されている小田原市長選挙に無所属で出馬すると表明した。
加藤氏は臨時総会で支援者に「まさに今、小田原の動き始めた新しい市政への道のりは柔らかい段階。これから手塩にかけて育て、もう大丈夫となるまで全身全霊で務めさせていただく」と決意を述べた。
臨時総会後の記者会見で加藤氏は人口減少や少子高齢化、各種社会インフラの老朽化、地域経済弱体化など現状の課題をあげた。「社会状況を能動的に克服するべく、市民との協働をさらに進化させ、様々な先駆け的事業などへ果敢に着手してきた」とこれまでを振り返り、「今こそ根源的な命題にしっかりと軸足を定め、『持続可能な地域社会』を地域の現場から創り出していかねばならない」と話した。
加藤氏が出馬の意向を固めたのは「3期目の半ばごろ」。市長就任前は特定の人物が長期間、市長職に就くことは良くないと3期を目安に考えていたという。一方で、もともとあった諸課題の解決に時間を要したこと、より深刻化する社会情勢を踏まえ、「いろいろな分野で市民の皆さんや地域の力が発揮されてきている中、それを育ててこそ、やりぬいたと責任が持てる」とし、「総仕上げ」と位置付け4期目への挑戦を決めたという。また「4期で期限を切る」とも述べた。今後はきちんと政策を出し合い、市民に「選択」をしてもらいたいと話す。
加藤氏は2008年に初当選、現在3期目。前回は無投票。同市長選にはこれまでに元県議会議員の守屋輝彦氏(53)が出馬を表明している。
=11月6日起稿
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>