がんばろう小田原!おだわらテイクアウト大作戦!!の実行委員長を務める 二見 洋一さん 小田原市板橋在住 47歳
まっすぐに生きる
○…新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、地域の飲食店が連帯し、持ち帰りメニューで苦境を乗り込えようとする取り組み『がんばろう小田原!おだわらテイクアウト大作戦‼』を立ち上げた。きっかけは、先輩の店がテークアウトを始めたこと。「みんなで力を合わせよう」とSNSを通じて呼び掛けたところ、たちまち賛同店は70軒を超えた。売り上げは大幅なマイナスが続くが、「声を出し続け、走り続けることが大事。モチベーションを持ち続けていけたら」と力強く前を向く。
○…サラリーマンを経て、15年前に20席の居酒屋をオープン。現在は小田原駅前の東通りで「彩酒亭 洞」を営む。リーマンショックや東日本大震災、昨年は台風などの影響を受け「正直、続けるのはめちゃくちゃ大変」と振り返る。それでも「作った料理を旨いって喜んでもらえると、うれしくなっちゃうんです」と、満面の笑みをこぼす。
○…2つ下の弟は、人気落語家の柳家三三さん。実は家でお喋りなのは、自分の方だったとか。役者を志していた20代。都内に住み劇団を立ち上げたり、都庁前の広場でカップルを相手に一晩中コントを披露したこともある。数々の挫折を経験するも、今でも心に響いているのが、中学3年の担任からかけられた「まっすぐに生きろ」という言葉。「もがくときは思い切ってもがき、できることをやる」と心に決めている。
○…実行委員長として、参加希望店の対応や行政・団体との交渉など多忙を極めるが、常に笑顔は絶やさない。「飲食店だけが苦しいわけではない。また笑顔で語り合える日が来るはず」。最愛の妻や2人の子どもと心置きなく出かけることも、心待ちにしている。
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