神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

ヴェールのゆらぎで安らぎを 南鴨宮 尾崎美穂さん

文化

公開:2020年4月25日

  • X
  • LINE
  • hatena
国府津の海で舞う尾崎さん(おおばのりこさん撮影)
国府津の海で舞う尾崎さん(おおばのりこさん撮影)

 3月の国府津の海岸には、数組の親子の姿。風に煽られ、ひらひらと色とりどりのヴェールが舞う。その中で、ひときわ自由に風と戯れる女性がいた。ヴェールを使った新しいダンスを小田原から発信している尾崎美穂さん(南鴨宮・44)だ。

 ヴェールダンスは、天然シルクを淡い色などに染めた2m×1m幅のヴェールを使ったバレエの動きを基に、尾崎さんが考案したダンス。屋外では自然の風を捉え、屋内では自らの動きに連動した柔らかな動きを特徴とする。

 尾崎さんは小田原市出身。幼少からバレエを習い、プロへの道も勧められたが、「覚悟がなかった」という。それでも、「ダンスは生活の一部」と結婚、出産を経ても、修練を怠ることはなかった。

 2年前に突然、体調不良が尾崎さんを襲った。好きだったバレエも、気持ちが動かなくなってしまった。そんな中、友人から「気分転換に」とオリエンタルダンス教室に誘われ、舞具として使われていたヴェールに心を奪われた。「自分の続けてきたバレエと組み合わせたら…」とイメージが膨らむと、もう止まらなかった。「肌触りは?色は?」とついにはシルクを自ら染め、ヴェールまで作ってしまった。夢中になるうちに、気が付けば体調も回復した。

 友人を集め、自分の考案したダンスを体験してもらうと「肌触りが優しい」「初めてでも自由に踊れる」と喜ばれた。「柔らかなものに包まれる安心感を親子に与えたい」と一念発起、昨年春から「ヴェールダンサー」を名乗り、各地のイベントに出演するようになった。

 現在は親子向けワークショップを開く一方で、高齢者・障害者施設への慰問も行っている。「好きな色を選ぶだけで心が安らぐ効果も」と微笑む。尾崎さんは「年齢、性別を問わず、多くの人にヴェールに触れてもらい、全国に広げていきたい」と夢を語った。

3月のワークショップの様子
3月のワークショップの様子

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

最乗寺で「灯りの祭典」

11月30日12月1日

最乗寺で「灯りの祭典」

県西の灯り集う、出店も

11月23日

箱根LCが地域を清掃

箱根LCが地域を清掃

強羅観光協会と合同で

11月23日

ともいきアートが大集結

横浜赤レンガ倉庫

ともいきアートが大集結

アール・ド・ヴィーヴルも参加

11月23日

「アレグラ号」車内で写真展

「アレグラ号」車内で写真展

就役10周年を記念して

11月23日

公園でスケボー楽しむ

公園でスケボー楽しむ

イベントで多世代が集結

11月23日

健康増進に向け講座

小田原薬剤師会

健康増進に向け講座

11月23日

あっとほーむデスク

  • 11月23日0:00更新

  • 11月16日0:00更新

  • 11月9日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 1/Fゆらぎ

    元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析

    1/Fゆらぎ

    1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

    11月23日

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook