書道教室で使う教本などを扱う全日本書芸文化院(東京都千代田区)がホームページで開催した「うちわWeb書道展」で、真鶴町在住の山本浩子さん(58)の作品が優秀賞に選ばれた。「まさか自分の作品が選ばれるとは思いませんでした。うれしいです」と受賞の喜びを語った。
新型コロナウイルス感染症の影響で全国の書道イベントが中止になる中、年齢を問わず書の愛好家のためにホームページ上で書道展を企画。全国から283点の応募があった。審査は同院の役員12人の書家によって行われ、グランプリからアイデア賞までの45点の優秀作品が選ばれた。夏祭りなどのイベント中止も重なったことから、夏の雰囲気を感じてもらうため、書をうちわの中におさめるユニークな形での掲載となった。
山本さんが書いたのは「感謝 医療従事者へ」。審査員は、「感謝の気持ちが素直に表現できている」と評価した。
思いを字に込めて
町内で「民宿山本」を夫婦で経営している山本さん。字がきれいになりたいという思いから、学生時代に書道を始めたという。現在、ボランティアで書道を教えたり、仕事が終わった後、自身の練習に励む日々を送っている。展示会などの中止が相次ぐ中、同院の書道展を知り応募したという。「書く字はすぐに決まりました。医療現場を報道で知り、伝えたいという気持ちになっていたので」と笑顔を見せた。作品は同院のホームページから閲覧可能。【URL】https://www.z-shogei.co.jp/
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