9月5日開塾の「女性の実学塾」の特別専任塾長を務める 永田 潤子さん 小田原市城山在住 58歳
理論と実践でリーダーを育む
○…女性リーダー育成のための活動団体「一般社団法人女性の実学協会」を4月に立ち上げ、9月5日から始まる「女性の実学塾」の特別専任塾長を務める。海上保安官、大学院教授、企業の社外取締役などのキャリアを活かし、経営学の基本から仕事や地域、社会で活かすための実践的な学びをオンラインで提供する。「気づきの幅を広げ、刺激し合える場所にしたい」。瑞々しく輝く瞳に惹きつけられる。
○…福岡県出身。姉と弟2人に囲まれて育ったこともあり、幼い頃から「ストレスを客観的にとらえられる」性格だったという。海が大好きな父親の勧めで、女性に門戸を開いたばかりの海上保安大学校を受験。一般的な大学と迷ったが、「一度の人生、面白そうな方を選ぼう」と、ただ1人の女子学生として入学した。女性初、最年少の26歳で巡視艇まつなみの船長に。厳しい環境の中で常に自分自身と向き合い、「心の筋力と体力がついた」と振り返る。
○…理論と実践を意識し、「主体的」に生きることを大切にしてきた。33歳で大学院に進み、政策分析や意思決定を研究したのも、良い仕事をしたかったから。「学ぶことは楽になるため。選択肢やアイデアがあるときは絶望しない」。自然体でありながら、大海原を拓いてきた先駆者の力強さを感じる。
○…小田原で暮らして4年。新幹線1本で東西どちらの仕事へも行ける利便性と、海も山も望める緑豊かな環境が気に入っている。愛犬とお堀や漁港を散歩するのが日課なのだとか。体のケアと食材には妥協をせず、冷蔵庫には蒲鉾を常備。「美味しいものを食べるときが幸せ」と、夫とお酒を交わすひと時が何よりの楽しみ。「結果、健康」と、実感のこもった爽快な笑顔が魅力的だ。
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