新町長として真鶴町政の舵取り役を担う 松本 一彦さん 真鶴町在住 54歳
町民と共に歩む真鶴へ
○…選挙戦から一夜明け、事務所には凛とした表情を浮かべた姿があった。「スタートラインに立つことができた。住んでいる人がつくる町の実現に向けて全身全霊をかけて取り組む」と言葉に力を込める。32年務めた真鶴町役場を退職。退路を断ち、約3カ月間理想の実現に向け準備を進めてきた。現状を変えたい、良くしたいという思いは誰よりも強い。
○…真鶴町で生まれ、育った。地元の少年野球チームでは1番バッター、サードでキャプテンを務めた。「足が速かったんですよ」。今でも脚力には自信があるという。真鶴小・中学校、西湘高校を卒業。国士舘大学では政治経済を専攻した。
○…大学卒業後、真鶴町役場に入庁し企画、財政、開発許可、社会教育、総務等を経験。「まちづくり条例」「過疎地域自立促進計画」「グランドデザイン」策定に携わった。教育委員会時代、青少年を担当する部署に。コミュニケーションを重視し、会話を心がけ、子どもたちと信頼関係を築いた。対話を重視する姿勢は、今も変わらない。真鶴はやし保存会では役員として、子どもたちに長年太鼓を指導。子どもが持つ可能性を肌で感じた。「子どもは地域の宝。安心して子育てができる環境を目指す」。選挙活動を支えたスタッフの中には、成長した当時の子どもたちもいた。
○…父親が後ろ姿で見せた「人の役に立つ人になれ」、母親が行動で示してくれた「誰にでも優しい人になりなさい」を胸に秘め歩み続けている。趣味は登山、旅行。ここ数年、夫婦で富士山に登るのが恒例となっているとか。「辛いけど頂上に着いた時の達成感が好きで」と笑う。これからは「町のために全力を注ぐ」と前を向く。
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