5月に本格出荷を予定している真鶴町の養殖岩ガキの愛称が「鶴宝(かくほう)」に決まった。生産者団体の真鶴町岩沖岩牡蠣養殖事業推進協議会(皆木孝行会長)は、ブランド名で真鶴産の岩ガキを全国に広げていく考えだ。
同協議会は、昨年8月末から9月にかけて愛称を公募。全国から465件の応募があり関係者で選考した結果、同町在住の二見和幸さん考案の愛称が選ばれた。二見さんは「後世に残す真鶴の宝となるようにという願いを込めた」という。皆木会長は「子どもたちの世代まで伝えられるような素晴らしい愛称」と手応えを語り、松本一彦町長は「二見さんが込めた願いに共感した。世界に向けて発信していきたい」と期待する。
真鶴の名産品に
岩ガキの養殖は、真鶴町が新たな名産品にしようとカキの産地、島根県海士町との交流をきっかけに2015年度から取り組みを始めた。生食用二枚貝の養殖としては県内初となる。毎年12万6千個の稚貝を海に入れ育ててきており、今年から15万個に増やすなど力を入れる。牡蠣はロープで海中に垂下されており、地元の岩漁協の関係者が定期的に引き上げ、フジツボなどを削り落とすなどの世話をしている。
新型コロナの影響で昨年5月に予定されていた試食会や試験出荷は中止となったが、13cm位まで大きくなるものあり成長は順調だ。岩ガキの滅菌出荷施設も完成し、将来的には年間10万個規模の出荷を目指すとしている。
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