相洋高校サッカー部が創部75年目にして初の全国大会出場を決めた。「入学当初から目標にしてきた。叶わなかった先輩の思いとともに皆と戦い達成できた」と主将の後藤康介さん(3年)は勝利を噛み締めた。
6月19日、レモンガススタジアム平塚で行われた、全国高校総体サッカー大会神奈川県予選準決勝の相手は湘南工科大学附属。勝てば全国への切符が手に入る大事な試合だ。綱島陽介監督は試合前、緊張気味の選手に「セットプレーならお前たちは強い。自信を持って楽しんでこい」と背中を押した。
試合は開始1分でいきなり動く。後藤さんのフリーキックに岩野拳士さん(3年)が頭で合せて先制ゴール。さらに7分も得意のセットプレーで山口聡三さん(3年)が頭で決め、早々に2点をリードした。相手の反撃を受け1点失ったが「選手は崩れることなく集中力を切らさなかった」と綱島監督。ピッチに試合終了のホイッスルが鳴り響き、悲願の全国出場が決まった。決勝では、東海大相模に2対3で敗れ準優勝となったが、けがで出られなかった選手は給水や応援でサポートするなど一丸となってつかんだ全国切符だ。
負けを機に意識上げ
全国を目指し、相洋イレブンが練習に力を入れたのがセットプレー。ただ、4月の大会の三浦学苑戦では、セットプレーからの失点で負けた。綱島監督はミーティングで「自分も皆も指導・練習しているつもりだったが、これでは上に上がることはできない」と反省。意識を1段階上げ、プレーの精度を追求して練習に励んだ。今大会での7得点中、6点はセットプレーによるものだ。
インターハイ出場を決め、クラスメートからクラッカーで祝福されたという後藤さんは「全国では優勝を目標に試合に挑む。冬の選手権大会も良い形で臨みたい」と新たな目標に向けて歩み出した。
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