神奈川県西部と静岡県の伊豆エリアを結ぶ構想路線「伊豆湘南道路」の早期実現に向けた地元協議会が7月20日、小田原市役所で開催された。会合では名称をこれまでの小田原真鶴道路建設促進協議会から、「伊豆湘南道路 神奈川県西湘地区建設促進協議会」に変更する案が可決された。
1981年に発足された同協議会は当初、西湘バイパスの延伸を目的に活動。2018年夏の大型台風による高波で、海沿いの国道135号が遮断されたことなどから目的の見直しが進められ、伊豆湘南道路の構想へと発展してきた。名称変更は活動内容に合わせたもので、具体名を盛り込むことで、早期実現に向けた機運の醸成などを図っていく。
当日は守屋輝彦小田原市長と松本一彦真鶴町長、冨田幸宏湯河原町長ら行政関係者に加え、新たに小田原箱根商工会議所と真鶴、湯河原の商工会メンバーらも参加。引き続き、要望活動や地域への周知を行っていくことなどが確認された。
伊豆湘南道路は観光や産業、物流などのルートのほか、観光シーズンの渋滞や災害により通行止めが発生する135号とビーチラインの代替の役割を果たすことなども期待されている。神奈川県と静岡県は現在、小田原市と静岡県函南町までの概略ルートの検討を開始しており、地域住民向けのアンケートが行われる予定もある。
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