小田原市が公立小学校の木質化を図る「学校木の空間づくり事業」で、新玉小学校(末藤晃英校長)=市内浜町=の改修が8月末に終了した。木質化が図られた小学校は東富水小、酒匂小、豊川小に続いて4校目となる。
今年度の事業となる新玉小では各学年のクラスや特別教室など16部屋と各教室のサイン、階段壁をリニューアル。夏休み期間を使って実施された改修では、市内産のスギとヒノキ合計約30㎥が用いられた。木質化された市内小学校では最も多くの材木が使用されている。
今回は初めて教室後方に児童のランドセル収納棚を設置。これまで使われていなかった西側昇降口を整備し、憩いの空間として活用するなどの工夫も施された。
同事業に携わったのは小田原市森林組合や小田原地区木材業協同組合、(一社)箱根物産連合会(いぶき会)など、地元団体も多い。施工を行った市建築事業協同組合の加藤諭代表理事は「地域の材木がたくさん使われ、ボリューム感ある出来映えになった。かつてのコンクリートとは異なる木の温かな雰囲気を児童にも味わってもらい、大事に使ってほしい」と話している。
市では地域産木材の利用拡大と児童の学習環境向上を目的に、森林環境助成金を活用した同事業を2018年度から実施。市農政課の担当者は「これまでは年間1校のペースで木質化を進めているが、今後は増やしていくことも検討したい。市内全25小学校の木質化が目標」と話している。
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