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メンマで「竹害」改善へ 製品化に向けチーム結束

社会

公開:2021年10月16日

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5月に幼竹の収穫とメンマづくりを行った同チーム(福田さん提供)
5月に幼竹の収穫とメンマづくりを行った同チーム(福田さん提供)

 放置された竹林が周囲の植生に影響をおよぼす「竹害」。この問題を解決するために、竹を生活雑貨や外装材などへ活用する取組が全国的に行われている。近年密かに注目を集めているのは「竹をメンマにして食べる」プロジェクトで、小田原でも同様の活動が始動している。

 ミュージカル映画「Mamma Mia!」に語呂を合わせて名付けた「Team(チーム) MAM(マン)MA(マ) MemmA(メンマ)!」が地元住民を中心としたメンバー約20人で発足。子育て中の母親や子どもも参加し、小田原産の竹を使ったメンマづくりに取り組んでいる。2mに満たない幼竹はメンマに加工できるため、早い段階で収穫をして、竹を「食」に生かそうという試みだ。来年3月に収穫する幼竹でメンマを製造、さらには商品化を目指して準備を進めている。

小田原の特産に

 現在、国内で消費されているメンマはほとんどが輸入品。国産のメンマづくりは福岡県糸島市で先駆的に行われており、静岡県裾野市などにも活動は広がっている。同チーム発足に関わった福田ひろみさんは、仲間たちと竹の活用について考えていたところ、森林の整備などに詳しい人物に出会ったという。1月頃から「竹を食べることはできないか」と模索を始め、5月頃には収穫やメンマづくりを始めた。また、メンマの製品化に成功している裾野市の団体を訪れて学びを重ねた。

 商品として販売するには、製造拠点の確保や適正な価格設定など、越えなければならない壁が残されているが福田さんは前向きだ。「せっかく地域の資源を使うのだから事業として成功させたい。給食やふるさと納税の返礼品に使ってもらえたら」と話した。地元農家のキクラゲと、狩猟免許を取得する友人のジビエチャーシューと合わせたら「小田原産の具材でラーメンができる」と夢が膨らむ。

自家製メンマと福田さん
自家製メンマと福田さん

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