小田急電鉄(株)が3月1日、小田原市におけるワーケーションの需要を探る実証実験を開始し、ウェブサイト「小田原ワーケーション」を開設した。5月末まで、小田原市でワーケーションができる場所やイベントを発信。サイト内に予約・決済機能を搭載し利用を促進する。
生産性の向上や地域活性化などの観点から、国や各自治体が推進しているワーケーション(ワークとバケーションを掛け合わせた造語)。同社は今回の事業で「福利厚生型」「地域課題解決型」をテーマとし、休暇取得促進や移住・定住促進の効果を期待している。
小田原には豊富な観光コンテンツがあり、都内からのアクセスも良い。担当者は「仕事をしながら、少し足を延ばすと、身近に観光地がある。新しい過ごし方、暮らし方を探っていく」と話す。
地域事業者と連携
同社は「地域の事業者と協力してコンテンツを作っていくことが今回の新たな取り組み」とし、ワーケーションができる21の拠点(3月9日時点)をサイト内に集約して、関連イベントとして農作物の収穫体験や地元の名産を味わうまち歩きツアーなどを企画・紹介している。
小田原周辺でワーケーションを試し、利便性などをHPで紹介している「小田原もくもく・ワーケーション会」も協力団体の一つ。同会を立ち上げた渡辺将大さんは「在宅ワークだと見えない不調がある。ワーケーションをしながら、パフォーマンスを最大限に発揮できる場所、時間に仕事をすれば良いのではないか」と話す。
小田急電鉄(株)は「来訪者の特徴やニーズを把握し、小田原でワーケーションが成立するか検証していく」としている。
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