8月22日に幕を閉じた第104回全国高等学校野球選手権大会。小田原市立酒匂中出身の松永陽登さん(3年)と泉中出身の山口琉聖さん(同)が日大三島高(静岡県)の一員として8月6日、甲子園のグラウンドに立った。
2人は小学2年生からTSCファイターズで、中学時代は秦野シニアでもチームメイト。エースで4番の松永さんを「投げられるし打てる。実力がずば抜けている」と山口さん。内野手で甲子園では3塁コーチを務めた山口さんを「元気いっぱい。声が通り、判断力が抜群」と松永さんは信頼をおいている。
高校では毎朝5時半に家を出て練習に励んできたという2人。「目指してきた甲子園に出場できてうれしかった」と声を揃え、野球部の仲間、指導者、家族、友人たちへの感謝を口にした。
日大三島高は今年、甲子園の春夏連続出場を果たし、2人もメンバーに。33年ぶり2度目となった夏は開幕戦を戦った。国学院栃木高に3点先制するも4回裏に守備の乱れから追いつかれ、その後も失点を止められず3対10で敗退した。
先発し5回まで投げた松永さんは「立ち上がりは悪くなかったが、自分たちのミスから相手に流れを許してしまった。相手の力が上回っていた」と振り返る。山口さんは「甲子園は特別な場所。思ったように声が通らない。春も初戦敗退したのでリベンジしたかった」と悔しさをにじませた。
野球部部長の西川真史教諭は「一人ひとりの役割を発揮してくれて感謝しかない。良い伝統をつくってくれた」と話した。今後、2人は大学進学を目指し、松永さんは野球の道を、山口さんは理学療法士を志す。
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