中小企業の福利厚生向上に取り組むスマイル小田原の理事長を務める 瀬戸 亙(わたる)さん 開成町延沢在住 67歳
充実した福利厚生を
○…小田原の約600の中小企業の福利厚生向上に取り組む「小田原市勤労者サービスセンター」(スマイル小田原)の理事長に就任して10年。今年10月には、同様の活動を行う東日本エリアの団体を招待して意見交換を行う東ブロック会議を小田原で開催した。「意見交換をすると新しい発想がわく」。コロナ禍における新しい福利厚生やデジタルの導入などの事例を発表し合い、議論を白熱させた。
○…中小企業が単独で福利厚生を充実させることは難しい。自身も中小企業の代表取締役として実感し「絶対にこれは良い活動なんだよ」という言葉に重みが宿る。東ブロック会議の開催地は通常輪番で決まるが立候補で誘致したという。小田原流のもてなしをと「北條手作り甲冑隊」で出迎え「小田原ちょうちん製作」で地元の名産を持ち帰ってもらった。どちらも自身が商工会議所青年部にいたときに始めた事業で今も受け継がれる。
○…勉強もスポーツも「人に負けたくない気持ち」が強かった少年時代。野球に熱中し、小田原高校に進学。ミュージシャンの巻上公一さんや東華軒の会長が同級生で「なぜか有名人が多い世代」と誇らしげ。大学卒業後にOA機器などを扱う小田原ジムキに就職。義理の父から代表取締役を継いだ。企業間取引が多く地域の事業者と自然と交友関係が広がった。
○…「人との関係やつながりの中で」役職を任されることが多い。文命中で生徒会長、大人になってからもNPO法人の専務理事や商工会議所の議員など常に頼りにされてきた。息子がライオンズクラブに入ったときに周りから可愛がられる姿を見て「あいつも俺に似ているのかな」と目を細める。「そろそろ役職を引き継ぐとき」という表情は穏やかだ。
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9月28日~11月5日