小田原市西酒匂在住の小笠原清道さん(61)が、小田原市内で「アカマダラハナムグリ」を発見した。
アカマダラハナムグリは、日本のレッドデータブックで神奈川県では「準絶滅危惧種」に指定されているコガネムシ科の昆虫。東京都では絶滅したとされている。オレンジ色の下地に黒いまだら模様が特徴で、カナブンより一回り小さく体長は15〜20mmほど。
50年以上も昆虫採集を趣味としているという小笠原さん。7月4日に市内の雑木林で同昆虫を見つけた。「長年虫捕りをしているが初めてみる虫。毒を持っていたら困る」と写真を撮りすぐに逃がした。SNSで発信すると「アカマダラハナムグリでは?」とコメントが届いたことから、ネットで調べたという。
神奈川県立生命の星・地球博物館の渡辺恭平学芸員によると「アカマダラハナムグリで間違いありません。比較的珍しい虫で幼虫が猛禽類の巣の底で暮らすらしく、大井町や開成町でも採集されることがあります」と話している。小笠原さんは「小田原にもいたんだと驚いた。いい記念になった」と話していた。
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