神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「子の性別決め付けないで」 支援団体「SHIP」星野慎二さん

社会

公開:2024年2月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
「SHIP」理事長の星野慎二さん
「SHIP」理事長の星野慎二さん

 神奈川県や横浜市、横須賀市、大和市から委託を受けて性的マイノリティー当事者や家族からの相談、支援事業などを行う認定NPO法人「SHIP」=本部・横浜市神奈川区=。子どもからの相談も多く、理事長の星野慎二さん(63)は「親や周囲が子どもの性別を決めつけないでほしい」と訴えている。

相談 年間350人

 SHIPは2002年設立の性的マイノリティー支援団体「横浜Cruiseネットワーク」が前身。電話や対面で相談を受けるほか、当事者や家族の交流の場を提供する。22年は対面と電話を合わせて約350人の相談を受けた。

 長年、相談を受けている星野さんによると、最近は当事者よりも保護者からの相談が増加傾向にあるという。子どもからLGBTQなどであることをカミングアウトされ、接し方が分からず、相談に訪れるケースが多い。星野さんは「子どもの自己肯定感を高めるには、保護者の理解が必要」と訴える。ただ、保育園の保護者の中には「女性保育士がいい」という声が多くあることを挙げ、「保護者にジェンダーバイアス(男女の役割への固定観念)があるのでは」と指摘。その上で「保護者が子どもの性別を決め付けてしまうのは良くない」と強調する。また、中学や高校でも「進路指導で『女子ならこの職業に進むべき』という決め付けをする教師がいる」と懸念する。

身近にモデル不在

 子どもからの相談で多いのは「身近にロールモデルとなる人がいない」という不安の声。最近は「LGBTQであることをある程度受け入れて、その上で孤立してしまっている人が多い」と分析し、身近な相談窓口や交流の場をもっと増やすべきだと主張する。

 パートナーシップ宣誓制度が県内全市町村に整備されたが、自治体により受けられる行政サービスの範囲に差がある。星野さんは「公営病院での手術の同意など、利用できるサービスの範囲を広げて、分かりやすくしてほしい」と自治体の対応に期待する。さらに、同居する子どもも家族と認める「ファミリーシップ制度」の導入も検討してほしいと訴える。

 最後に「LGBTQの人は言えないだけで、身近な存在だということを知ってほしい」と語り、カミングアウトをしなくても過ごしやすい社会であってほしいとした。

制度や他の当事者へのインタビュー記事は二次元コードから
制度や他の当事者へのインタビュー記事は二次元コードから

湘南巻き爪矯正院 小田原院

無料相談会実施中!神奈川16店舗展開 施術実績41万回超 切らない・痛くない「負担の少ない施術」

https://www.shonanmakitume.com/odawara/

<PR>

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

緑町駅、穴部駅の副駅名契約

伊豆箱根鉄道大雄山線

緑町駅、穴部駅の副駅名契約

コムテック、リンクラインと

12月21日

新規17社、更新51社を認定

小田原Lエール

新規17社、更新51社を認定

12月21日

中学生が一日税務署長

中学生が一日税務署長

名刺交換や決裁を体験

12月21日

Xmas大抽選会を開催

お堀端通り商店街

Xmas大抽選会を開催

12月21日

今年納めのホーム戦

ベルマーレフットサル

今年納めのホーム戦

リーグ順位争いも佳境

12月21日

「青色十色」12月号を発行

小田原青色申告会

「青色十色」12月号を発行

12月21日

あっとほーむデスク

  • 12月21日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 12月7日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 1/Fゆらぎ

    元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析

    1/Fゆらぎ

    1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

    12月14日

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook