10月19日開催の「きまつり」実行委員として体験企画などに携わる 鈴木 毅人(たかひと)さん (株)T-FORESTRY統括マネージャー 49歳
楽しみと学び、持ち帰って
○…数多くの体験アトラクションを楽しむ秋のイベント「きまつり」開催が近づく。10年以上携わる実行委員会メンバーとして、また山林保全やアウトドアレジャーの運営を担う企業側としても「多くの人に森林での体験を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。
○…東京生まれ。目立ちたがり屋で舞台の主役に憧れた少年は高3の秋に突如、日大芸術学部進学を宣言。周囲の不安をよそに「決めたらそれ一択」という性格で見事現役合格。卒業後はバンド活動と並行し、個人で映像制作やナレーション、はたまたIT業務まで引き受ける多忙な日常を送った。昼夜逆転の暮らしを再考し、高まったのが自然への関心。「本当に好きなのか確認したくて1人旅をしたり、漁業や農業で働きました」。30代半ばに大学の同級生から声が掛かり、森林アクティビティ施設を運営する企業に就職し、小田原で働きだした。
○…市内荻窪の(株)T─FORESTRY統括マネージャーとしてフォレストアドベンチャー小田原のほか、山林でMTB(マウンテンバイク)施設や狩猟サポート業務等を行う。10年ほど前に県西へ移住し、今はSUP(スタンドアップパドルボード)での海釣りが趣味。家族には『こっちに付いてこい』というスタンスだが「料理も作るし娘のダンス発表にも付き合いますよ」と父親の顔も覗かせる。
○…今年のきまつりは人気のジップラインやムササビハイクの受付状況も上々で、屋外サウナやディスクゴルフと、担当アクティビティも充実。「小田原は自然豊かと言われるが、山で何するってなると多くは頭に浮かばないと思う。イベントでは体験を楽しんで学びの部分も感じてほしい」と期待を込める。「『木って良いでしょ?』って思いを持ち帰ってもらえたらうれしいです」
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