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佐藤心結プロ(小田原市出身) 念願のツアー初優勝 笑顔と涙「恩返しできた」

スポーツ

公開:2024年10月12日

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カメラの前で優勝トロフィーを掲げる佐藤プロ
カメラの前で優勝トロフィーを掲げる佐藤プロ

 ウイニングパットを決め、大歓声に包まれながら両腕を突き上げた──。小田原市出身のプロゴルファー・佐藤心結(みゆ)さん(21・ニトリ)がJLPGAツアー・スタンレーレディスホンダ(東名CC/10月4日〜6日)で通算15アンダーで、念願の初優勝を飾った。

 佐藤さんは高校3年生でプロテストに合格し、ツアー参戦3年目。2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」の一角としても注目されている。

 デビューから2シーズンともシードを獲得しているが優勝にはあと一歩届いていなかった。

 今シーズン前半は予選落ちが続きシード権喪失も危ぶまれた。地元に近い大箱根CCで8月に開催されたCAT Ladiesで、「シンプルに考えられるようになった」ときっかけをつかむと成績が上昇した。

 スタンレーレディスは3年前、アマチュア時代に出場しプレーオフの末優勝を逃して悔し涙を流した大会でもある。

 今大会は好調を維持し初日から上位につけ、トップタイで最終日を迎えた。「これまでは優勝したいと固くなりすぎていた」とリラックスを心掛けたというが前半は1ボギー、ノーバーディーの耐える展開。ネガティブな気持ちになりかかっていた11番ホールでこの日最初のバーディーを奪うと、14番ホールからチップインや10m以上のロングパットをねじ込むなど4連続バーディーで単独トップに浮上。最終ホールは、「身体が震えて地に足が着いていない感じ。リズムだけ早くならないよう気を付けた」。優勝を決めるパットを沈めた瞬間、笑顔とともに涙がにじんだ。

 「皆さんに恩返しができた。ホッとしました」と感謝を口にする。ひとつ壁を破り、2勝目や海外参戦とさらに高い目標へと挑戦は続く。

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