認知症とその家族を支援する「認知症サポーターキャラバン」のマスコットキャラクター「ロバ隊長」のぬいぐるみを手作りし、認知症サポーター養成講座の受講生に届ける活動が9月から小田原市内で始まった。
これまで養成講座の受講生には、サポーターであることを示すオレンジリング(リストバンド)を自治体を通じ、無償で配布してきた。2021年度からは原則として、認知症サポーターカードの配布に変更となった。
リングと比べカードだけでは、支援を必要とする人にひと目でわからないことなどが課題となっていた中で、地域包括支援センターはくさん(久野)の主任介護支援専門員を務める青木薫子さんが、他地域で受講生がロバ隊長のぬいぐるみを身に着けている様子を知り、「小田原でも広げたい」と思い立った。
施設利用者らも参加
インターネットで作り方を学び、フェルトの型取りからスタート。はくさんの職員を中心に、関係のある民生委員や高齢者施設、ボランティアなどに協力を呼びかけ、手作り会を企画してきた。施設利用者らも積極的に参加し、現在までに100個以上の手作りのロバ隊長が完成し、養成講座の受講生に届けられている。受講生からも「一つひとつ違い、温かみがある」と好評だという。
青木さんは「作る時間も人と人をつなぐ大切な時間。認知症への理解をひとつでも持って帰ってもらえればうれしい」と話す。今後は市内12の包括支援センターを中心に、活動を広げていく予定だ。
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