小田原市在住の鈴木圭一さんが制作したアナログゲーム「ちょっとずつ違う」シリーズがこのほど、「第18回キッズデザイン賞」で優秀賞となる経済産業大臣賞を受賞した。鈴木さんは会社員として働きながら、ゲームクリエーターとしても活動している。
同賞は子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ製品やサービスなどを表彰するもの。今回は応募409点のうち8点が優秀賞に選ばれ、鈴木さんは「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」のリテラシー部門で受賞した。受賞作品のうち、個人が制作して選ばれたのは鈴木さんのみだった。
「ちょっとずつ―」は視覚や聴覚、触覚など人間の感覚を使って微妙な違いを見分けるゲーム。トランプのババ抜きや神経衰弱など運や記憶の要素が強いゲームに、大きさや、厚み、色の違いなど感覚によって判別し遊ぶというアイデアを取り入れた。感覚を使うため、プレーヤーの経験やスキルによる差が少なく、子どもから大人まで楽しむことができる。
審査委員からは、「感覚器の使い方に新規性があり、これまでにない遊び方で視覚や言語に縛られがちなカードゲームの固定概念を覆す」と評価された。
9月に行われた同賞の表彰式がきっかけで、学校教材の総合カタログを扱う会社からゲームの活用依頼が来るなど、鈴木さんの活動は広がりを見せている。また、11月にはキューブを使った新作の感覚ゲームの販売も予定している。
鈴木さんは「優秀賞が取れて活動を応援していただいているという気持ちになった。これからもより良いものを作っていきたい」と話した。
「ちょっとずつ―」はインターネットほかで販売している。
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