栄町のスクランブル交差点東側の再開発事業「(仮称)小田原市栄町一丁目計画」。施工者・大和ハウス工業(東京都千代田区)と地権者間の土地の売買契約が5月30日に行われた。はじめの再開発案が持ち上がってから約25年を経て、いよいよ具体的に事業が動き出す。
昨年11月には開発事業案の概要が発表された。開発事業区域は小田原市栄町一丁目65の1、5、6番地。予定建築物は一部店舗の機能を備えた鉄筋コンクリート造の地上14階建ての共同住宅で、戸数は51戸を予定。建築面積は504・54平方メートル、延べ床面積は4721・57平方メートル。順調に計画が進めば今年10月に着工、2020年9月完成となる。
「街の活性化に期待」
再開発の計画区域には小売店、飲食店など8店舗があり、うち2店舗はすでに閉店。銘菓「コケッコー」が市民に愛された老舗和菓子店・松坂屋も6月15日に閉店を予定している。
約25年前から地権者が再開発のための勉強会と研究会を重ね、開発事業の主体となるために有限会社を設立。約7年間に渡り、継続して協議、検討を重ねたが建設コストの採算面や、再開発計画域内の一部店舗が経営の継続を希望したことなどの理由で合意に至らなかった。
2014年頃には、小田原箱根商工会議所(城内)の移転先として本格的に検討が進められた時期もあったが、最終的な計画の取りまとめには至らず。2年前に大和ハウス工業が施工者として手をあげ、計画が再び浮上。地権者らとの調整が進められてきた。
長年、再開発計画に中心として携わってきた合同会社まち元気小田原の中戸川洋さんは「最終的な決定に至れば、この事業を通して街の活性化につなげていきたい」と話す。
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