第46回衆議院議員選挙で初当選した 牧島 かれんさん 小田原市本町在住 36歳
国会に咲く かれんな一輪
○…はつらつとした笑顔、しなやかな立ち居振る舞い。「あたたかく、元気になる色がいい」と、鮮やかなピンク色をまとい、地域の隅々まで足を運び対話し続ける。代議士として国会へ向かう今、「丁寧な議論により政策を打ち出し、ぶれずに芯のある政治をしたい」と意気込みを語った。
○…横須賀で生まれ、県会議員の牧島功氏を父に持つ。政治家の家で育ったこともあり、自然と「政治に携わり人々の生活や命を守りたい」と思いを抱くようになったという。大学院では政治学を学び、留学先のワシントンで同時多発テロを目撃。帰国後も大学で教鞭をとる傍ら、国際基督教大学大学院で博士論文を提出した。「学問」から「実践」へ舞台を移したのは2008年。元衆院議長の河野洋平氏から後継者に指名された。「突然のことでしたが、しっかりと皆さんの輪の中で頑張っていくと決意しました」と振り返る。
○…小田原を「故郷のよう」と話す。好きな食べ物はアジフライとみかん。「人の温かさをすごく感じました。皆さんがお父さん、お母さんになって育ててくれた」と感謝する。みかんの収穫に招かれたり、一人暮らしを心配して「朝ご飯の納豆を買っておいたよ」と届けてくれる支援者も。河野氏の後継者といえども、すぐに「地盤」とは呼べなかった日々。それでも持ち前の明るさときめ細やかな人柄が地域に受け入れられ、いつしか「かれんちゃん」の愛称で親しまれていた。
○…専門は教育と外交。「外交・安全保障上の戦略をもう一度作り直すことが、私の果たさなければならない使命の一つ」と声に力が入る。活動を通し、エネルギーや社会保障の問題にも携わるようになった。また「観光も大きな政策。地域の魅力を世界に発信したい」と目を輝かせる。華やかな外見からは想像がつかないほど、政策を語る姿は力強い。深い知性と芯の強さを感じさせる女性が、神奈川17区から国政へ出発する。
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