JAかながわ西湘の新組合長に就任した 沼田 照義さん 小田原市在住 62歳
次世代のJAを見据えて
○…約3万1千人の組合員が加入するJAかながわ西湘の4代目の代表理事組合長に就任した。「今朝はじめて職員を前に朝礼をして、ようやく少しは実感がわいてきたかな。組合員の代表として責任は重い。任されたからには組合員、職員と一緒に精一杯取り組んでいきたい」と任された重責を改めて感じている。
○…小田原市上町(かのまち)でたまねぎや柿などを育てる農家に生まれ育つ。長年にわたりJAの営農部門の現場を経験。農産物直売所「朝ドレファ〜ミ♪」の担当役員やかながわブランドにも指定されている特産品・湘南ゴールドの開発にも携わった。「地域の特徴を活かした特産品として県外からも人気がある湘南ゴールドの生産量100トンを早期に実現し、一大産地にしたい。好評だった『朝ドレッシング』に続く商品の開発を企業とのコラボも視野に入れて取り組んでいきたい」。エネルギー部門の分離独立など、経済事業の改革が進む中、その手腕に大きな期待がかかる。
○…子どもが小さかった頃、サッカーの試合に同行して応援するなどスポーツ観戦が趣味。忙しく組合の仕事に追われる中でもテレビでの観戦を楽しんでいるという。自宅から程近い海岸で投げ釣りをするのも趣味の一つだが、「最近は忙しくてほとんどできていないので、趣味と言えるかどうか」と苦笑い。
○…「約8割まで回復した足柄茶の出荷量も生産者とタッグを組んで、以前の水準まで回復させたい」。高齢化に伴う農業の担い手の問題、耕作放棄地の対策、TPP参加交渉の問題など、農業を取り巻く課題は多い。地域農業振興、組織基盤と支店力強化、地域社会への貢献、経営基盤強化の4つの取り組みを柱とする方針を示す。「第3次3か年計画の『次代につなぐ協同の力』をテーマに、組合員・利用者の負託に応えるためにも、次の時代のJAを見据え、総力をあげて取り組んでいきたい」と力強く語った。
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