任期満了に伴う来年春の開成町町長選挙で、現職の府川裕一町長(58)=1期=が4日、町議会9月会議で再選に向けて立候補する意向を表明した。同選挙に名乗りを上げたのは府川氏が初めて。
9月会議本会議の一般質問で「1期目の総括と今後の出処進退について」質問した井上宜久議員(無所属)への答弁で表明した。
答弁の冒頭で町長は、傍聴席を埋めた約30人の町民や支持者らを前に「皆さんの関心ごとでもある」と切り出し、「順次質問に答える前に、ここではっきりと2期目に挑戦させていただくことを表明する」と述べた。さらに「約1年かけてワークショップを開き昨年度に第5次総合計画をスタートさせ2年目を迎えた。今後もこの総合計画にのっとり、開成町をもっともっと元気にしたい」と意欲を述べた。
2011年の選挙で掲げたマニフェストの進捗については「今年12月までに詳細な検証結果を示す」とした上で「おおかた達成はできているのではないか」と現時点での見解を示した。
東日本大震災の直後に就任した点にも触れ「防災無線が聞こえづらいことを補完するためにメールによる情報発信にも取り組んだ。一方で、伝えるべき情報が持つ意味もしっかりと伝える必要があると実感している」との認識を示し、2期目の課題として取り組む考えを述べた。
広域行政と合併問題に関する質問には「【1】県西地域での連携、【2】県を越えた連携、【3】独自の都市間交流の3つの視点から広域行政を進めていきたい」と述べ、合併には言及しなかった。
府川氏は東京理科大学卒の58歳。足柄上商工会青年部長を経て1995年に町議に初当選。2003年から4年間にわたり議長を務め、07年に県議選に立候補して落選。11年の町長選挙で初当選した。現在1期目。
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