8月の全国中学大会予選を兼ねた県中学校選抜陸上競技大会が2日と3日に横浜市の三ツ沢公園陸上競技場で開かれ、南足柄市立足柄台中3年の藤山有希さん(15)が大会新記録で優勝し、2年連続で全国出場を決めた。
今季中学生国内1位の記録ホルダーでもある藤山さんは、7月2日に行われた県中学選抜大会・女子走り幅跳びで大会新記録を9センチ更新する5メートル91をマーク、2位に46センチの大差をつけて優勝した。
全国大会への標準記録は5メートル45。この記録を2本ファールした後の3回目の跳躍(5メートル70)で楽々と突破して2年連続の全国出場を決めた。「さすがに3本目もファールだとまずいので助走を40センチ後ろにして、踏切板の手前から飛んだ」という。
その後の3本は「6メートル」との戦いだった。
上位8人の決勝に進んだ4本目は5メートル66、「余分な力が入った」という5本目は5メートル48に終わり、並の選手ならばここで気持ちが切れるところ。しかしここからが藤山さんの真骨頂だった。
顧問の吉田功教諭(56)は「普通なら記録更新は望めない状況」という6本目に、大会新記録となる5メートル91をたたき出し、同時に自己ベストも更新した。藤山さんは「踏み切った後の空中で、着地すると思った地点よりも先に着地した。3年生になってこの感覚が出始めた」と自身の跳躍を分析する。
明確な目標
1年時の自己ベストは4メートル75。3年になると身長は10センチ、記録も1メートル13センチ伸びた。 「(北京五輪代表、日本記録保持者の)池田久美子さんが持つ6メートル19の中学記録を更新するのが目標。そのために6メートル25をめざす」。
全国大会は8月21日から24日まで長野県松本市で開催される。課題は「高さと強い踏み切り」だという。
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