松田町での「女性が活躍する場づくり」をテーマに先進事例を学び、今後の官民の取り組みについて話し合うワークショップが18日に松田町役場で開催され、町内に住む20代から40代の女性12人が参加した。
「楽しみながら」人口減対策
ワークショップは国の地方創生推進交付金(250万円)を活用した少子化定住対策として、既存施設のリノベーションを通じた「女性が輝き活躍する場づくり」に向けた「意識改革の第一歩」と位置付け町が初めて企画した。
人材育成や組織づくり、ソフト事業を効果的に展開するための可能性や、問題の抽出、事業の方向性について、役場が町民とともに進めるため町の女性に参加を呼びかけた。
まちづくり女子会
ワークショップでは、老朽化が進む茅ヶ崎市内の団地で空き店舗事業を展開する「ローカルファースト研究会」や、子育て中の母親に楽しみや学びの場などを提供する東京都中央区の「NPO法人チルドリンン」の関係者を招き活動事例を学んだ。町が昨年、県から購入した旧県土木事務所の活用方法についても女性の視点から活用方法のアイデアを聴いた。
参加者からは「おばあちゃんの手作り料理が食べられるママのためのママ食堂をつくってみては」「女性は楽しいことや楽なことが好き。そういう視点でやりたいことを考えれば商店街や旧県土木事務所で大抵のことが実現しそう」など活発な意見が交わされた。
定住少子化担当室の鈴木英幸課長は「女性が活躍できる地域として認知され移住や定住につながれば」と、期待感を示している。
今後も集中的にワークショップを開き、駅周辺の空き店舗を利用した「お試しショップ」を試行するなどして、町内外の関心を高めていく考え。
この会は「松田まちづくり女子会」として参加者を増やしながら活動を展開していく。2月26日(日)には第2回目のワークショップ(午後2時〜午後5時)を開きイベントを企画する。参加に関する問い合わせは松田町定住少子化担当室【電話】0465・84・5541へ。
リノベーション
東西南北に鉄道が走る交通の要衝として栄えた松田町だが、20年ほど前から20〜30 代の女性の転出超過と出生率の低下で大幅な人口減少が進む。駅前広場が狭く混雑するなど松田駅周辺の再整備なども課題となっている。
こうした地域資源を女性の力で新たに拠点化し、カフェやレストラン、エステ、ヨガなどの各種教室やコワーキングスペース、チャレンジショップなどの事業を展開。子育て支援センターや保育所を整備するなど働く女性や子育てをする女性が集まるまちづくりを進めブランド化したい考え。
茅ヶ崎市からアドバイス役として参加したローカルファースト研究会の淺野真澄さんは「参加した皆さんがパワフルで意見もたくさん出ていることに驚いた。向いている方向が同じ人達が繋がると、さらにおもしろくなる」と話していた。
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