松田町が指定管理者制度により運営を民間に委託している松田山ハーブガーデンが来年4月から、町の直営となることが本紙の取材で分かった。近く町議会全員協議会で町が直営とする方針を議会に報告する。
松田山ハーブガーデンはイルミネーションで賑わう西平畑公園にある。足柄平野を眼下に望み、富士山や箱根連山、相模湾が一望できる。春の桜まつりのほか、春秋のハーブフェスタ、冬のイルミネーションでも集客を伸ばしてきた。
公園は全体がミカン畑に囲まれ、ハーブ園のほか売店やハーブ工房、眺望レストランが入るハーブ館、ミニSL、自然館、子どもの館などがある。
町は2008年度にハーブガーデンに指定管理者制度を導入。国の補助金などを活用してビル管理会社に運営を委託した。13年度からは西武造園と伊豆箱根鉄道などでつくる指定管理者が運営してきた。
5年契約の更新を前に指定管理者を募集したが応募が無く、来年4月から直営とする。観光経済課では「再募集までの期間もなく1年間は直営とする」としている。町によるとハーブガーデンの収支は13年度から4年連続の赤字で累積赤字は3000万円にのぼる。
委託料ゼロ
今回の募集では年間600万円の委託費をゼロとする代わりに年間約1千万円ある公園内の駐車場収入を維持管理費にあてる方針とした。500円の駐車料金を桜まつり期間中の1500円までの値上げを可能とする条例改正案を議会に提案したが、10月5日の臨時会で議会が1000円に修正可決した。
町は値上げによる料金収入を年間1500万円と見込み「600万円の委託料を上回る収入がある」(課長)と見込むが、外郭団体への駐車場運営委託や年間158万円の借地代、トイレ・貯水槽の清掃、高圧電源保守、桜まつり期間中の人員確保の経費負担を求めていたため、駐車料金の収入を得るために生じる新たな経費が850万円程度見込まれ、春の天候が大きなリスク要因となっていた。
直営への移行について本山博幸町長は「4月からの1年間はあくまで暫定措置。この1年で従来はハーブガーデンだけだった指定管理を公園全体に広げることを検討し、よりよい公園にしたい」と話している。
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