大井町の消防出初式が12日に総合体育館駐車場であり、上大井地区を管轄する大井町消防団第3分団(福田隆行分団長、団員19人)が消防ポンプ車の消火活動を披露した。この中に聴覚障害を乗り越えて消防団員として活躍する宇佐美俊太団員(上大井・35歳)の姿があった。
宇佐美さんは病気が原因で子どもの頃に耳が聞こえ難くなり、手話や読唇術を使い意思疎通をしている。実家の宇佐美製菓(上大井)で働き、消防団のほか商工振興会青年部に所属するなど地域活動にも取り組む。
その姿を見た地元消防団の団員が「一緒にやりたい」と消防団に”スカウト”。「地域のためにできることをしたい」と入団し3年が経つ。
活動では筆談を用いることもあるが仲間の動きを見て機器の扱い方法などを覚えた。福田分団長は「洞察力があり、覚えが早く協調性がある」と、操法を披露する団員5人に今年初めて宇佐美さんを選んだ。
消防団員は「町内に在住する18歳以上50歳以下、志操堅固、身体強健な者」が条件で、災害時の出動以外にも地域の催しで啓発活動や地域巡回などを行うなど活動の場も多い。中村義夫消防団長は「団員数が減少するなか、地域のために活動する若者がいるのは嬉しい」と話している。
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