20周年を迎えたハワイアンバンド・カマカハワイアンズのリーダーを務める 瀬戸 二郎さん 大井町上大井在住 71歳
「継続は力」がかたちに
○…7月8日に節目の演奏会を行った。会場は、ほぼ満席に。ハワイアンやポピュラーを次々に演奏し、フラグループとの共演も企画した。「趣味の世界でよくここまで続けてこられた。皆が楽しくできる場所があったからかな」とリラックスした表情で振り返る。
○…バンド結成のきっかけは、50歳を間近にして生涯続けられる趣味を考えたこと。“おやじバンドブーム”という時代背景もあったという。高校、大学が一緒で軽音楽部に入っていた友人に声をかけ、地元メンバーらも集まり6人でバンドをスタートした。音楽経験者は2人だけ。ジャンルはハワイアンと決まったものの、楽器を弾くことに悪戦苦闘。コードやリズムの習得は、「一歩進んで一歩さがる」の繰り返し。それでも“おやじ”たちは練習に明け暮れ、半年が過ぎたころからようやく音楽のかたちが見えてきた。
○…演奏度胸をつけようと町内の店に奥さんたちに来てもらい初演奏。ステージデビューは地元自治会の集まりだった。温かな拍手と演奏後の達成感が原動力になっていく。楽器はウクレレを担当、ボーカルやMCもこなす。現在のレパートリーは3百曲以上に。地元の祭りや施設慰問、県内外のフラフェス出演と活動は広がっていった。
○…上大井生まれ。電気設備会社の2代目社長。業界の若手技術者に期待を寄せる。県電気工事士資格取得講師や国の電気工事士試験センター判定員なども務める。足柄上商工会会長。10代から社会人まで続けたサッカーは3級審判員資格も持つ。夫人のフラ歴も同じぐらいあり、「共通の話題は多いです」と笑顔に。3世代家族。「初心に忘れずで、今後もコツコツとやっていきます」。毎日曜、メンバーが集まる“秘密の隠れ家”は夜遅くまで音楽の花が咲く。
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