静岡県小山町の上野地区にこのほど、木質バイオマス発電所「森の金太郎発電所」が完成し、2日に稼働が始まった。
化石燃料ではなく、森林整備の間伐材などから燃料となる木質ペレットを作り、ガス化してエンジンを回し発電する。
発電能力は最大180キロワット。当初は東京電力に売電するが、災害時は公共施設の電源に活用する。付近で整備が進む施設園芸団地などに冷却余熱を供給する予定で、ペレットの灰はスコリア層の山へ戻し、地域資源を循環させる。
発電所は敷地面積995平方メートル、延べ床面積259平方メートルの木造2階建て東屋風。太陽光パネルを屋根材に使用するハイブリッド仕様。2015年度から設計と工事を進め、設計費を含む総工費は2億9593万円。静岡県が7536万円を負担した。
2日の開所式で小山町の込山正秀町長は町長就任前の2010年からの構想を振り返り「循環型森林整備の最後の砦が完成した」と喜びを語った。
小山町は静岡県と連携し防災・減災と地域成長を両立する地域づくりに取り組み、エネルギーの地産地消と持続可能な資源循環型林業の構築を進めている。
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