松田町は1月31日、町内で営業するセブンイレブン1店舗、ファミリーマート2店舗と協定を締結し、店舗内にAEDを設置した。町が費用負担しコンビニエンスストアにAEDを設置するのは初の試み。
松田町内で企業や町が設置しているAEDはこれまで40カ所だった。町施設では、教育や健康福祉、観光の施設などに設置している。
使用できる時間帯が施設の開館時間に限られ、夜間や休館時には使用できない状況にあった。そこで、町内の救援体制の充実や救命率の向上を目的に、365日24時間営業のコンビニエンスストアとAED設置に係る協定を結んだ。行政が費用を負担してコンビニにAEDを設置するのは、県西2市8町では松田町が初になるという。
店舗内やその周辺に重篤な傷病者が発生した場合、その場に居合わせた人たちが救急車到着までの間にAEDを利用して救命措置がとれるようにするもので、店舗側ではAED設置協力とともに、バッテリーなどの確認も行う。入口付近等には設置店であることを示すステッカーも掲出する。
24時間の安心
締結式には、セブンイレブン松田惣領店の長崎豊治オーナー、ファミリーマート松田町店とファミリーマート新松田店の2店舗を経営する永島等オーナーらが出席した。
本山博幸町長は「松田町は買い物できる場所が減っており、24時間営業し生活を支えてくれていることをありがたく思う。今回の協定は、町民の安全・安心につながるものだ」と感謝を述べた。
セブンイレブンの西神奈川ゾーンマネジャーの長岡進作さんは「神奈川での締結は81台目。24時間設置の安心感を持ってもらえれば」と話した。ファミリーマートの永島さんは「近隣で6店舗を経営しており、昨年、秦野でAED設置の締結をした。緊急対応を従業員もしっかりやっていくため、今後は応急手当講習会なども受講していきたい」と述べた。
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