寄 稿 支川の安全安心を確保するために 神奈川県議会議員 せとよしお
平成の時代を振り返れば、経済不況と災害、そして、唯一、戦争のない時代であったということができます。特に、災害については東日本大震災や熊本地震などの地震災害のみならず、異常気象による水害が相次いで発生したことも記憶に新しい。
鬼怒川のように本川の堤防が決壊し溢水した被害ばかりではなく、支川での土石流や溢水が被害を拡大させた事例が多く見受けられることも大きな特徴です。
足柄地域では
石流(がらぜ)堤の一部破損や小山地域での土砂崩れの酒匂川の汚濁などの被害はあったものの大きな災害にならなかったことは幸いです。酒匂川は現行の整備計画はほぼ完了し、さらに考えうる最大の降雨量を想定した河川整備計画の策定に着手する準備を進めています。ただ、内川や中津川、川音川、狩川などの酒匂川の支川についての整備計画はかなり時間がかかる状況です。
抜本的な対策はすぐにできない状況の中で、県では、安全性を確保するため老朽化した堤防の補修や河川の流下水量を確保するために河床整備を行っています。
地域の声が形になった
平成29年度に内山地区の方から内川の堤防から漏水しているとの情報がありその補修工事が30年度に行われました。また、狩川の支川、大刀洗川の河床が上昇して大雨のたびに川が溢れないか不安だとの声が寄せられ県に情報を提供したところ、同じく30年度内に堤防の補修と河床整備が行われます。
県でも河川巡回を行い危険個所のチェックをしていますが、安心安全を確保するためには、そこに住んでいる方々の情報が大切だと改めて心に刻んだ次第です。
今後ともよりよい地域を創るために皆様方の声を県に伝えてまいります。
※川音川についてはすでに計画的に河床整備を行っています。
■瀬戸よしお事務所
南足柄市千津島65
【電話】0465-73-5105
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