一般財団法人日本そうじ協会(東京都中央区、今村暁理事長)が主催する「掃除大賞2019」で、南開工業株式会社(南足柄市儘下、中村勉会長、中村仁社長)が全国から100余りの応募があるなかで、経済産業大臣賞を受賞した。同社は2年前にも文部科学大臣賞を受賞している。表彰式は2月26日に都内の日本橋公会堂で行われた。
掃除大賞とは
掃除大賞は個人、事業者、団体等の掃除の活動を一般から公募し、優れた取り組みを表彰することにより、日本の生活文化や産業の発展を目指すことを目的としており、2014年から始まっている。
環境整備に力
南開工業は1969年創業、国内社員数は480人。事業内容は、複写機用消耗品のリユース・リサイクル事業、産業廃棄物の中間処理及び収集運搬事業、各種樹脂の再資源化事業、製品加工、環境関連事業など。
企業として環境整備活動に力を入れており、30年間継続している。1984年には環境整備行動書を制定。礼儀・礼節、規律、整理・整頓、清潔、安全衛生を掲げ、「自分たちで直そうキャンペーン」を年2回実施する。職場の修繕などをチームで行うことで一体感を熟成し、物への愛着心を育み、結果としてスキルも上がっていくもので、社内で申請し実施した事例に対して最優秀等の賞を設けている。18年は95件の取り組みが行われた。
一方で、社員有志による地域のまつり、近隣駅や小中学校のトイレ等の清掃も行っており、掃除を通じた社会奉仕活動が文化として社内に浸透している。
中村社長は「賞は従業員一人ひとりの取り組みに対していただいたご褒美で嬉しく思う。環境整備に今後も力を入れていきたい」と話した。
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