寄 稿 継続は力 開成町長 府川裕一
平成23年3月11日に発生した東日本大震災の直後に私は町長になりました。
被災地に駆けつけ一番強く感じたことは、町民の命を守り心のよりどころとなる拠点(役場)はしっかりとしたものでなければならないということでした。
それほど拠点を失った町は、混迷を深めていました。帰ってすぐ庁舎建設を検討課題としました。開成町役場は老朽化が進み、外壁の一部が落下する状態だったからです。
東京オリンピックを控え資材の高騰など財政面での危惧で反対意見もありました。町民の皆様に丁寧に説明することでご理解をいただき、議会からも賛成を得ることができました。
その後職員も一丸となって取り組んだ結果、公共施設では、日本初のゼロエネルギービル庁舎に認定され、補助金の獲得にも成功し、当初の予算を大幅に削減することができました。
安全安心の総合防災拠点の目途が立った今、次の目標は、住み続けたい町の創生です。
子どもを産んで育てやすい環境の整備、企業誘致や瀬戸屋敷を中心とする交流拠点整備と同時に、町制施行60周年を機に町のブランド化に取り組み、子どもの元気な声が響き渡る町が継続するよう現状を把握しつつ将来を見据えた政策を実施していきます。
急行停車に伴い駅周辺整備も急務となります。駅前通り線の推進、安全で使いやすいロータリーの整備、駅前西口ロータリー交番の早期設置などの課題は、継続して取り組むことが重要です。
また広域連携の強化が必要となる課題については、町長としての2期8年の間に培ったネットワークの中で、確実に解決していきます。
「住み続けたい町」を目指して、府川裕一は、誠心誠意町政運営に取り組む覚悟です。
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