高校陸上南関東大会が6月14日から17日まで茨城県・笠松運動公園陸上競技場で行われ、東海大相模高3年の藤山有希さん(足柄台中出身)が女子走幅跳で優勝、三段跳でも2位となり共に自身初のインターハイ出場を決めた。
高校最後に辿り着いた悲願だった。県総体での2冠を「自信」に変え、初のインターハイ出場をかけて挑んだ南関東大会。序盤に5m86でトップに立った藤山さん。ここからがかつての女王のステージの始まりだった。上位8人で競う残り3回の跳躍でも1回目に6m超え。「風が強かったけど今日はとにかく楽しく跳ぶことだけを考えた」という言葉の通り、リラックスして戦う姿があった。
最後の跳躍前には、スタンドから見つめた小野大輔顧問から「これが最後という気持ちではなくインターハイにつなげる跳躍をしよう」という言葉がかけられた。藤山さんは「はい」と頷き、臨んだ跳躍はこの日最高の6m09(追い風3・5m)。文句なしの南関東初制覇とともに初のインターハイ出場を掴んだ。
競技後、ほっとした表情を浮かべ「インターハイに行けることはうれしい。南関東を通過できてよかった」と忘れかけた喜びを噛み締めた。
不安から勢いへ
過去2年間はケガに悩まされ、高校では全国と無縁だっただけに「だめだった時のこと」が頭をよぎることもあった。しかし、高校最後の年に入り、ケガが癒えると同時に調子が徐々に上向き、結果も付いてくると「不安」から「勢い」へと変わった。
自身が持つ6m20の全国中学記録に迫る6m台のジャンプが戻ってきた今、インターハイへ向け「強い選手はたくさんいるけど楽しく跳びたい」ときっぱり。ただ、もう一つ果たしたいものがある。「日本一になって、先生に恩返しがしたい」。輝きを取り戻したジャンパーが真の強さを見せるのは、これからだ。
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