立花学園高等学校理事長・校長を務める 込山 英弥さん 松田町出身 66歳
来てよかったと思える場所に
○…文部科学省が学校教育に関して特に功績顕著なものに対して贈る教育者表彰の受賞が決まった。週明けに受賞式を控え、「びっくりしている。『お前はまだまだだからもっと気持ちを引き締めろよ』というメッセージを送られていると思う。生徒、教職員、保護者の方々に感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを噛み締めた。
○…生まれも育ちも松田町。大自然の中ですくすくと育ち、高校は明大中野に進学。その後、明治大学法学部を経て、2年間アメリカのポートランド州立大学で学び、卒業後に順心女子学園(現・広尾学園)で社会科教員として教員の道を歩み始めた。「ここから私はずっと現役教師」と30歳で立花学園に戻り、これまで41年間、教壇に立ち続ける。理事長・校長に就任してもなお授業を受け持つ理由は「生徒の生の声を聞いて、校内のことがよくわかるから。生徒たちにとったら校長より社会科の込山なんです」。教員、生徒が一体となって行う学校教育に対し、校長面接の際には「立花学園に来てよかった」という生徒が大多数を占めるという。「愛校心を持ってくれてうれしい。先生たちも本当によくやってくれている」と微笑む。
○…バスケットボール部や野球部などの応援にも出向く。ときにはつい情熱的になり、「応援席から声を張り上げてしまうこともあります」と笑う。「生徒たちが飛躍する姿はうれしい。自分が授業を受け持っている生徒が活躍するとなおさら熱くなっちゃうね」
○…「生徒たちが楽しそう」という声が近隣住民から届くという。「地域の声がうれしい。これからはもっと強さを身につけ、社会に貢献できる人間を育てたい」。受賞を励みに、生徒と共にさらなる躍進を目指す。
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