新型コロナウイルスの影響で中止が決まった第102回全国高校野球選手権神奈川大会。代替大会として県内で8月1日から23日の間で行われる「令和2年度神奈川県高等学校野球大会」に出場する足柄地域の高校を、3年生を中心に今週から紹介する。
練習再開初日となった6月29日の午後。山北高校のグラウンドには球音と共に、球児たちの威勢の良い声が響き渡った。練習前、「グラウンドに立つことを昨夜からわくわくしていた」と少年のような笑顔を見せた中軸を担う長田充生外野手。
約3カ月ぶりの全体練習を前に松尾駿哉監督から「(代替大会は)思い出作りではないぞ」と声がかかるとナインは再び結束した。
「打撃のチーム」山北の主軸を担う飯塚諒主将、長田外野手、守備の要・ショートの西田隼也選手らは休校中、それぞれの地元の中学時代のチームメートらと共に自主練習に取り組んだ。
また、チームの目標である「ベスト16」へ向け、投手陣も井口航輔、高橋大祐、小林詢の3投手が今、まさにエース争いの真っただ中だ。「エース争いは諦めない」と高橋投手が切り出せば、「休校中は下半身強化を中心にピッチャーとしての練習をこなしてきた」と自信に溢れる小林投手。「4月に一度、気持ちが切れてしまった」と率直な気持ちを語った井口投手も負けるわけにはいかない。
6月の登校再開と共に再集合した際、髪が伸びた選手もいたが、代替大会の出場が決まると、翌日には全員が坊主頭に刈り上げ、落ち込む選手は誰一人いなかった。「まず一勝。監督、コーチ、そして父母の方々に感謝して戦いたい」。飯塚主将がチーム全員の思いをここに込めた。
足柄版のローカルニュース最新6件
山北婦人会が歌声カフェ11月18日 |
|
|
D5270整備運行11月16日 |
こどもが赤毛のアン上演11月12日 |
三世代交流パークゴルフ11月11日 |