南足柄市の県西福祉会足柄療護園では6月から県と合同で遠隔操作が可能なアバターロボット「ニューミー」を使った実証実験が始まっている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、介護施設や障がい者福祉施設で行われているもの。
先月実施した施設入居者と家族のオンライン面会に続き、7月9日にはライブ鑑賞が企画された。小田原市内のライブハウスに高さ1・5mほどのロボットを持ち込み、入居者らはモニターでライブを楽しんだ。
感染防止のため距離を保ちながら映像を見つめていた15人は、ロボットを介して届けられる様子に笑顔。時折、マラカスやタンバリンなどを使って盛り上がった。
また、14日には県立生命の星・地球博物館にロボットが持ち込まれた。この日は学芸員による鳥や昆虫の標本の説明をライブで視聴。利用者がパソコンを使ってロボットのカメラを操作する場面も見られた。
配信の様子を見つめていた柴田和生事務局長は「2月後半から新型コロナウイルス感染症の対策で施設内の音楽活動も休止している。久しぶりに施設の利用者が楽しむ機会になってよかった」と話した。
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