南足柄市はこのほど、小中学生の子どもがいる市内一部の家庭に、ICT端末およそ110セットを無償で貸与した。新型コロナウイルス感染症対策として国が進める「学びの保障」に沿った措置。市によると、県内では初の試みといい、臨時休校等で学校の授業が行われない場合でも、子どもの学習の機会が奪われないよう対応を進める。
貸与対象は、インターネットに接続できるICT機器がない、小学校5年生〜中学校3年生の児童・生徒がいる家庭。市が事前に行った調査に基づいて用意した。中3の生徒がいる家庭には、受験などの観点から機器を接続するためのWi─Fiのルーターとノートパソコンのセット、それ以外にはルーターとタブレットパソコン端末が貸し出された。期間は12月いっぱいまでとなる。
Wi─Fiの通信費は市が負担する。また、有害サイトなどにアクセスできないよう、端末にはフィルタリング設定がされている。
市はこれまでにも、インターネットを利用した家庭用の学習システムの提供をはじめ、学校ではタブレットパソコンを使った授業を行うなど、ICT教育に力を入れてきた。市教育委員会の担当者は「今回貸与した端末を含め、市がインターネット経由で提供するドリル等を子どもたちが活用し、学習に役立ててもらえたら」と話す。
今後、生徒児童一人に1台のICT端末を整備するなど、国が進める「GIGAスクール構想」に基づき、来年1月にかけ市内小中学校の子ども全員にICT端末が用意される見通し。
教職員研修も
市は7月以降、学校からの要望に応じ、教職員を対象にしたオンライン学習に関する講習会を開き、今後の休校措置等に備えている。
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