松田町はこのほど一人暮らしの高齢者宅等限定で、見守りや会話機能を搭載したコミュニケーションロボットの無償貸与を始めた。「高齢者見守り事業」の一環で、人との接触機会が減る中、高齢者と遠方に住む家族のつながりの場を設け、コミュニケーション拡大を図るのが狙い。期間は来年3月31日まで。
高齢者向けのツールとして、町では34台を用意した。いずれもリース品で、レンタル費用には国が各市町村に交付する「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を充てる。
株式会社MJI(東京都)が企画・販売するロボットで、大きさは縦24・5cm、横21cm。目の部分がタッチパネル式になっていて、呼び掛けると返事をする機能等を備える。その日の天気を教えてくれたり、音楽を流してくれたりもするという。提供される情報はインターネットを経由し随時更新される仕組みだ。
スマートフォンに専用アプリを入れることで、ロボットを通じて「ビデオ通話」が可能になるほか、ロボットの利用履歴から生活の状況や、内蔵カメラを用いて家庭内の様子を確認することもできる。町福祉課の担当者は「安否確認など、ご家族の方も気軽に利用できておすすめ」とする。
松田町に住む65歳以上の高齢者世帯が対象。希望者は申請用紙を町福祉課で受け取るか、町ホームページからダウンロードして同課に提出する。先着順。審査に通り次第、順次貸与される。インターネット環境がない家にはWi-Fi機器もつける。担当者は「個人で用意するには手間も費用も掛かる。この機会を利用し、ご家族との交流を深めてもらえたら」と話している。
問い合わせは町福祉課【電話】0465・83・1226へ。
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