公共施設等で使うトイレットペーパーを通じて、足柄上郡5町(中井・大井・松田・山北・開成)の障害者施設を支援する取り組みが始まった。製紙メーカーから特別価格で仕入れ、障害者施設を通じて自治体等に納品することで、安定的な収入と就労機会の確保につなげていく。
この取り組みを中心となって進めているのは、包装資材の設計・加工等を手掛ける(株)スズキ(小田原市)の社長・鈴木浩二さんだ。きっかけは2年ほど前。松田町で「継続的に障害者支援につながる取り組みができないものか」という言葉を聞いたことだった。
そこで鈴木さんは、安定的に需要があるトイレットペーパーに着目。同社が製紙メーカーから特別価格で仕入れ障害者施設へ卸し、シンボルマークとなるシールを貼る「仕事」を経て、完成品を自治体等へ納品するシステムを考えた。
鈴木さんは「コロナ禍で施設への仕事依頼も落ち込んでいると聞いた。単なる寄付ではなく、仕事として取り組んでもらうことで工賃、就労機会を継続的に提供できるようにしたかった」と説明する。このシステムによる各自治体のトイレットペーパーの購入価格は、これまでと同水準だと言い、取り組みは他の上郡4町にも広がることになった。
仕事を請け負うのは、5町にある就労継続支援B型施設「KOMNY(コムニー)」だ。新たな取り組みのスタートに松田町にあるKOMNYすみれの家・關幸男所長は「就労支援をする我々にとっては、日々の作業活動を提供していただけることは大変ありがたい」と感謝の意を表した。
シンボルマーク考案者を表彰
同社では6月、シンボルマークのデザインをKOMNY5施設の利用者に募集した。寄せられた111作品を5町の町長が審査した結果、同すみれの家に通う亀井由美子さん(52)の作品が選ばれた。作品は、擬人化した富士山が2つ笑顔で並んでいるデザイン。オリンピックの聖火リレーをイメージし、一方はトーチを持った様子を描いたという。
8月11日には松田町健康福祉センターで表彰式が開かれ、亀井さんに対し、湯川裕司山北町長から賞状、鈴木さんから記念品が贈られた。
湯川町長は「愛らしいデザインでとても気に入っています。シンボルマークを通じて障害者施設の活動がPRされることを期待しています」と話した。亀井さんは「チャンスをいただいてうれしいです」と喜びを述べた。
今後、各施設で作業を開始し、9月中旬からトイレットペーパーを順次納品する予定となっている。鈴木さんは「民間企業の賛同者も増えている。近隣の自治体等にも取り組みが広がっていけば」と話している。
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