南足柄市文化会館で8月21日、市主催の「自伐型林業フォーラム」が無観客オンライン形式で開かれた。この日は、専門家による基調講演やパネルトークなどが企画され、林業における森林整備や人材育成などについて考えた。
前半の講演では、NPO法人自伐型林業推進協会代表理事の中嶋健造さんが「小さな林業の大きな可能性、地方創生と土砂災害防止のカギ『自伐型林業』」をテーマに、一般的な林業との比較や、林業と災害のかかわりなどを説明。その中で「持続的・永続的な森林経営と環境保全、環境共生を担保する林業が自抜型林業」で「林業事業体がやっていることや委託してやってもらっていたことを自分でやるわけではない」と強調。また東北や九州地方でみられる間伐地と災害現場の一致が多い状況にも触れ、成木が維持されるといった林業に取り組むことが災害の防止につながる可能性についても言及した。
後半のパネルトークでは水ジャーナリストの橋本淳司さんをコーディネーターに迎え、近隣で行われている研修の様子等が紹介された。
南足柄市では2019年度から、都市部の副(複)業人材を活用した林業6次産業化による循環型事業を展開。地元の森林整備や素材の生産を進める人材を市で育成する「林業担い手育成プログラム」に取り組んでおり、今回のフォーラムもその一環。
市産業振興課の担当者は「今後は研修等の実施も予定している。イベントが一人でも多く林業に関心をもつきっかけになれば」と話していた。
足柄版のローカルニュース最新6件
自身の子育てを考える11月26日 |
山北高校生徒が町へ提言11月25日 |
|
|
神奈川の名工に堂園さんら11月23日 |
悪質商法の対策を学習11月23日 |