大井町山田の小川あやめさん(国士舘大4年)とひかりさん(新潟医療福祉大2年)姉妹が9月17から19日まで埼玉県で開かれる学生陸上競技の最高峰「天皇賜盃第90回日本学生陸上競技対校選手権大会」に揃って出場を決めた。
2人は4人きょうだいの2番目と3番目。姉のあやめさんの種目は三段跳。8月21日の「関東陸上競技選手権大会」で12m32cmを跳び、同大会の標準記録を突破。初の切符を手にした。一方、妹のひかりさんの種目は、4×100mリレー。5月の北信越学生陸上競技対校選手権で1走を務め優勝し、昨年に続き2回目の出場を決めていた。
あやめさんは4年生。先に出場を決めていたひかりさんと揃って「日本インカレ」の舞台に立つチャンスは今年が最後だった。大会を前に「最後の最後に決められて嬉しい。出場に満足せず、納得のいく結果で終わりたい」と意気込む。
それぞれの思い
自己ベストを更新して大会に入る上り調子のあやめさん。昨年同大会の結果で見ると、入賞以上には更なる記録更新が求められる。あやめさんは「簡単ではないが、できると思って全力を出し切りたい」と力強い。
高校から跳躍競技を始め、大学では一時伸び悩む時期もあったが、先輩から大事なことと示された「一日一善」「私生活」「練習内容」の3項目が自分を変えた。トレーニング以外の行動への意識付けで記録がついてくるように。早朝アルバイトに始まり、トレーニング、学業と全力投球の日々の中でつかんだ日本インカレ。身長173cm、長い手足を生かしたダイナミックな跳躍に期待がかかる。
相洋高校時代には4×100mリレーでインターハイ優勝を経験しているひかりさん。現在は新潟で一人暮らしをしながら大学に通う。大学生活も2年目に入り、感じているのは両親への感謝だ。「生活環境が変わったことで、家にいるときは周りに頼ってばかりだったと気づきました。慣れることに精いっぱいだった1年目が過ぎ、少し余裕を持って自分自身に向き合うことができるようになりました」と自己分析。タイムや順位だけでなく、競技を通して自分自身をどう成長させていくかにも目が向いている。チームの持ちタイムは上位を狙える位置にいる。北信越大会と同じならば、自身は1走。序盤からチームを勢いづける飛び出しに注目だ。
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